「サルシカビアガーデン2015①〜歌って煮込んで仕込み編」第324回サルシカ隊がいく

投稿日: 2015年06月24日(水)08:27

昨年、われわれサルシカでつくった米を使用したビールを醸造してもらい、なんとサルシカビールをつくった。
いま思うと「本当かよ！？」と思うけれど、本当につくってイベントなどで販売し、大好評を得たのであった。

その様子は以下のリンクを参照あれ。

「サルシカ隊、ビールを売る！」第267回サルシカ隊がいく
 「ビールを醸造しよう！！」第268回サルシカ隊がいく

で、サルシカ秘密基地でもビアガーデンを開催し、みんなでビールを浴びるように飲んで大賑わいとなったのであった。

が、今年。
いろいろあってサルシカビールはまだ出来ていない。
そう、飲みたくても売りたくても、ない。
ないものはない。

が、ビアガーデンはやりたい。
つまり。
みんなでビールを飲んで騒ぎたい（笑）。

じゃあ、ってことで、サルシカビールはないけれど、ビアガーデンをやることになった。
正直に言おう。
これは単なる飲み会である（笑）。
ただ規模が大きくて、本気で馬鹿をやっているだけの話である。

001

6月20日、土曜日。
朝早くからその準備がはじまった。
テーブルを並べ、ビアサーバーなどをセッティング。

いつもは菜食カフェの担当をしている完全ベジタリアンでお酒を一切飲まないよしえちゃんがビアガーデンの看板を書く。
ローストチキンとかオックステールスープとか、絶対に自分では作らないであろうメニューを書く。
肉食的文字を書くのはNGかと思ったが、どうやら文字は大丈夫のようだ（笑）。

でも普段は、「たけのこ玄米パイ」とか「人参ムース」なんていうメニューが並んでいるボードに、数々の肉食メニューが並ぶ日が来るとは思わなかった。

実は今回は、秘密基地のある三重県津市美里町平木地区の活性化協議会である「平木やまびこ会」と共催のビアガーデンなのである。
つまり地域のみなさんとサルシカに関係するみなさんがいっしょになって、交流をしつつ、どかーんと飲もうじゃないのというイベントであったのだ。
町の人は、畑で採れた新鮮野菜を使った料理を喜んでくれるけれど、山と畑に囲まれ、もうイヤというぐらい野菜を食べている地域の人は、こういうイベントの時ぐらい野菜以外のモノを食べたいという。
で、今回は肉、海鮮を中心にしたメニューで勝負しようではないか、ということになったのだ。

さて、今回。
特別にシェフを招聘した。

普段はチェンソーを振り回しているヴァナゴン森田。
実は彼は、旅館で料理長をやっていたり、カフェマスターをやっていたり、レストランを立ち上げたり、と、ずっと料理の世界で生きてきた男なのであった。
毎晩、家で料理をつくり、なぜかFacebookに「おまたせしました」とアップしつつ自分で食べてしまい、見るものを悶絶させ、怒り狂わせているのである（笑）。

そう、
今回から、彼の名前は「シェフ森田」なのである。

彼は朝9時に、自宅のある鳥羽から2時間近くかけてサルシカ秘密基地にやってきた。
包丁やダッチオーブンやさまざまな調味料を携えて。

そして到着するやいなやチャコールに火をおこし、その上にダッチオーブンをかけるのである。

いきなり調理をはじめたのは、オックステールスープ。
これまで秘密基地で提供されたことなどなかった料理である。

材料はシェフ森田の指示に従って、中谷のとうちゃんとワタクシ、そしてM子が、あちこち走り回って調達していた。
ちなみにその金額、食材だけで7万円！
ビールとその他のお酒に2万円！

あの〜、すいません、会費2000円なんですけど（笑）。
40人来ても赤字なんですけど（笑）。

まあわれわれサルシカの原価計算なんぞそんなもんである。
もう買っちゃったもんは仕方ないのである（笑）。

002

午前中、シェフ森田を中心に料理の下ごしらえがつづく。
想定人数は35名〜40名であるから、1品1品の量が果てしなく多い。
中谷の父ちゃんも下ごしらえのお手伝い。
肉、魚が多いから、ベジタリアンよしえちゃんはヘルプできないのだ。

お昼。
準備に忙しいシェフ森田が、買ってきた食材を利用してお昼ごはんをつくってくれた。
アサリとトマトのパスタ。
ガーリックが効いていて抜群にうまい。

みんなにすまんすまんと言いつつ食べる。

003

それと、こんなに早くから準備をしているんだから、ちょっとぐらいご褒美をあげてもいいよね、と缶ビールを2本。
シェフ森田、中谷のとうちゃん、隊長のワタクシの3人でわけて飲む。

すまんすまん。

そうこうしている間に、オックステールスープがいい感じになってきた。
もう3時間以上煮ていることになる。
ここでダッチオープンから寸胴鍋に移し、さらにクツクツと5時のビアガーデンスタートまで煮ていく。
もう手間ひまかけまくり。

そして他の海鮮料理やサラダの仕込みにどんどん入っていくのであった。

004

午後1時すぎ。
まりりん（写真右）が涼し気な浴衣姿で秘密基地にやってきた。
彼女は、たびたびサルシカに遊びに来てくれている女性で、歌手？として敬老施設などを慰問に回ったり、イベントで活躍している。
そんな彼女に無理を言って、あることをお願いしたのである。
それはカラオケの司会進行と盛り上げ役！！

実はビアガーデンをまえに、平木やまびこ会主催のカラオケ大会が開催されることになっていたのである。
午後2時から5時までカラオケ大会。
そして5時からビアガーデンという流れである。

もともとカラオケ大会はサルシカ秘密基地のトレーラーハウスでやる予定であったが、予想より参加者が多かったため、急きょ集会所に場所を移しての開催となった。
最近何かと登場回数の多い西川のとうちゃんといっしょに、基地から歩いて1分の平木区の集会所へと向かう。

西川の父ちゃんが基本的な司会役。
まりりんがそのアシスタントをしつつ、盛り上げてもらうのである。

まりりんにも手伝ってもらって会場設営。
隊長のワタクシは写真を撮っているから写っていないが、もちろん準備を手伝っている。
基地でビアガーデンの準備、集会所でカラオケの準備。
２ヶ所にわかれてしまったので、何かと移動ばかりで大変なのだ。

平木やまびこ会の会長・池村さんのあいさつによって、カラオケ大会がスタート。
お酒も入っちゃってみんないい感じ。

005

隊長のワタクシは、カラオケを１曲歌っては基地へ戻ってテーブルなどのセッティング。
料理の進捗状況を確認したらまた集会所へ行ってカラオケ。
なんともめまぐるしいのである（笑）。

午後３時過ぎ。
ビアガーデンまであと２時間を切った。
かなり準備が遅れていて焦っていたら、ヴァナゴン太田さん（写真中央）と大山さん（写真左）がお手伝いをするために早く乗り込んできてくれた。
助かる。

ヴァナゴン太田さんには赤ちょうちんの取り付けをお願いする。
この日のためにわざわざ赤ちょうちんを２つもAmazonで注文しておいたのだ。
金がない金がないと言っている割りに、こういうところにはお金を惜しまないのがわれわれサルシカである。
だってね、気分を盛り上げたいじゃん。
本当は本物のビアガーデンのように小さなちょうちんをずらっとヒモでつるしたかったけれど、さすがにそれは無理なので諦めたけれど（笑）。